Evernoteが小説の執筆に向いていない理由。
二万文字ぐらいなら、私はけっこう書くんです。
右側のスクロールバーをごらんください。
バーが非常に小さい上に、Firefoxのように
上下の矢印が出ていません。
この記事のここまでの長さだと、スクロールバーはこれだけ長さがあります。
だから、スクロールバーを持って上下させても、
見たい箇所に移動するのは簡単です。
↓これは紙copiで9万字書いたファイルです。
(紙copiの使い方はこの記事の下に、詳細記事へのリンクを張っています)
右端のスクロールバーが正方形になっているのがごらんになれるでしょうか?
918行でこの大きさ。
2083行でほぼ正方形です。
そして、9万文字でも、正方形より平べったくはなりません。
そして、上下には矢印が付いています。
その矢印は『一行ずつ上下させられる』のです。
Evernoteで長文を書いたときに、
スクロールバーが
こんな↓薄さになってしまい、マウスでの選択に窮しました 。
バー以外を選択するともちろん
1スクロール分吹っ飛びます。
しかも矢印が付いていないので、三行上を見たいとかだと
ウインドウ上でドラッグするしかないのです。
非常に面倒です。
もちろん、小説を書くときに↓こういうふうに
小説のプロットに何のソフトを使うか。 | BL作家 晶山嵐の日記
最初から小分けにして書けば、そんな問題は起こりませんが
ゾーンに入って一気に書き上げているときに
そんな細かいことはどうでもいいんですよ。
だって、今後のことではなく
こうなるわけです。
↓赤枠の部分が吹っ飛ばされるんです。
マウスホイールは『一画面ずつ』になっていて、
Firefoxも紙copiも上下一行が重なる状態でスクロールされます。
紙copiでマウスホイールを上に回すと。
一行だけダブって表示されます。
というか、これが普通だと思うのです。
なのでEvernoteでは、マウスホイールは、
一気に上に行く、下に行くにしか使えず
非常に不便でした。
スクロールバーの空白部分をクリックすると
綺麗に一画面分上下してくれます。
ただ、スクロールバーを直につかんで
『目当ての行を真ん中にしたいとき』とかあるでしょう?
↓それが、こうなると、役に立たないんです。
↑これで10行移動とか、無理です。
一ミリ動かしても、2スクロール以上動きます。
今回は『文字』だから、
ドラッグして移動させられますが
これが画像だとどうなると思います?
私はスマホで写真を撮るときに
Evernoteのカメラで直接撮っているので
十枚以上の写真が並んでいるノートとか、普通に作ります。
それにテキストを入れることだってあるわけです。
そのたびに、この『小さくなるスクロールバー』と
『上下矢印がない』ことにイライラさせられてきました。
せめて、スクロールバーに
上下の矢印を付けてくれればいいだけの話なのに
なぜ消した?
多分、『おしゃれ』だからですよね。
あの上下矢印がダサく見えたんでしょう?
最初にこれに気づいたとき
ああ、Evernoteの制作者は
Evernoteで長文を書く人のことは想定してないな
と思ったんです。
あくまで『メモ』なんだな、と。
無料の他のどのツールでも
スクロールバーに上下の矢印は大体付いてるでしょう。
だから、それが年間四千円のプレミア価格を
圧迫するようなプログラムではないはずです。
もちろん要望は使い始めて一カ月ぐらいの
気づいたときに出していますがそろそろ一年、
変動がありませんので
他の方は気にしていないリクエストなのでしょう。
こういうのを鑑みても
Evernoteは『エディタ』ではなく『準版下ソフト』なんですよね。
なので、エディタとしては使いません。
- エディタ
- とにかくテキストを素早く入力する。
- TeraPad
- 『なんとか エディタ』と、『エディタ』が入っているソフト。
- とにかくテキストを素早く入力する。
- 準エディタ
- テキスト入力も早いけど、簡単なレイアウトもできる。
- 紙copi(ファイル管理もできる!)
- テキスト入力も早いけど、簡単なレイアウトもできる。
- 準版下ソフト
- 入稿もできる。
- ワードなど
- 入稿もできる。
- 版下ソフト
- 入稿用。
- InDesignなど
- 入稿用。
小説を書くときは、版下ソフトではなく
エディタで入力すると、
めっちゃはやいです。
TeraPadなんか、起動一秒ですからね。
早いでいうとTeraPadのような『(純粋な)エディタ』が確実に早いです。
ですが、そのあとのファイル管理とかになると
紙copiの方が、私の環境では合致するんですね。
『小説』は文字情報だけの集まりなので『エディタ』を使って書きましょう。
絶対、効率良いです。
ワードとか使ってるのなら、驚くほど早いです。
それと、『版下にする』のでしたら
エディタで書いて、版下ソフトで開いたときに
文字数や行数が変わるので、『目線が変わる』から
誤字脱字を見つけやすいです。
小説を書くのは紙copiが早いです。
そのあとのファイル管理も素晴らしいです。
ただ、紙copiはあくまでも『エディタ』なので
文章の加工には明るくありません。
(それでもできることはできる)
↓これぐらいはできます。
できますが、ブログの下書きをするにはちょっとマズイです。
見出し機能がないし、なにぶん画像配置が面倒臭い。
それはEvernoteの方が簡単。
Evernoteで私がメモするときに必要なのは↓赤枠。ついで、青枠。
それ以外は不要なので、是非、ここを並べ替える機能が欲しい。(要望はした)
↓こんなふうに箇条書きで思考をまとめていくので、無限に階層を付けられないと困るんだ。
箇条書きが思考整理に凄く役立つ!
この、『箇条書きで階層をつけてメモする』ことが
私にとって凄く快適だ! と気づいたのは
ブログの投稿に、今は亡き、マイクロソフトのライティングソフトを使っていた時。
windows live writer。なんで無くなっちゃったんだよ!
これが無くならなかったら、Evernoteは使ってなかったかもしれないw
Evernoteの、この『箇条書き』の簡単さは素晴らしい!
Gmailが、多階層化できない んだよね。
はてブはできたけど、 font-weight: 700; 画像を配置するときに
都度アップロードをする のでうっとうしいんだ。
この箇条書きの階層化は、紙copiでは可能だけれど簡単にはできない。
htmlタグをわざわざ書かないと行けないので論外。
Evernoteは、スクロールバーが小さくなるような長文には向いてないけど
それ以外は素晴らしいと思う。
小説掛けないからってEvernoteやめたりしないもん。
ただ、長文を書くと、スクロールバーがアレなことになるよ、ってだけ。
適材適所でツールを使いましょう
というお話でした。
しかし、26000文字を七時間 で書き切ると
疲れる……(当たり前)
Evernoteが小説の執筆に向いていない理由。
でした。
エンジョイ! & サンキュー♪
【この記事を書いた日 2017/10/24 9:28 】
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